小学校コンピュータクラブ

今年度から近所の小学校のクラブ活動で、コンピュータクラブに登壇することになり、その第一回目にいってきた。

「冒頭が大事」と、自己紹介から自然にViscuitに流れこんでいくプレゼンで順調に進んでいったのだが、「さぁ、お魚マークをダブルクリックして」と少々興奮気味に子供達に指示をだしたものの、生徒のPCの画面に出てきたのはFlashのバージョン違いで起動できないとのエラーダイアログ。。。

あーなんてこった、Web版Viscuitが立ち上がらないではないか。子供達がざわつき始めたので、クラブの担任と30秒ほどの議論ののち、この日はScratchの基礎をやった。前にどこぞのWebページに載っていたScratchの導入カリキュラムを思い出し、時間の許す範囲で子供達に楽しんでもらった。

 

ふりかえり、、

  • 3ヶ月前に動いたからといって、今日も動くと思うのはあまりにリスキーな考えである。
  • ネタはあらかじめ、予定の4倍は仕込んでおけ。
  • ざわつきが大きくなりすぎたら、さすがにガーンと言わないと無法地帯になる。

良い経験をさせてもらった。次は7月9日、それまでにやれることはやりきりたいものだ。

 

 

今、ユーザーストーリーとはメタファーと言えるかな。

www.slideshare.net

 

コードを書く仕事はしてないけれど、自然とここにあるユーザーストーリーに似た方法で仕事をしているようだ。「どうやるか」よりも「それをするとどうなる」から、どうやれば終わるかを毎朝、同僚と一緒に考えている。見積もりをきっちり取ることはしないけど、いつ終わるかに違いがあると、大概次の日に「思ってたんと違う」になるから、行灯のようなシグナルに利用している。またユーザーを明確に決めていないし、仕事の性格上、エンドユーザーの顔が思い浮かぶことはないから、それをやって欲しい人は誰なのかは必ず確認をしている。そうすればわからないことや納期、技術会、ゴールを気軽に聞きに行けるようになるので、とても便利だ。

ユーザーストーリーは何かをする上でのちょっと根源的な考え方であり、やり方である。それがこのようにまとめられていると、自分の仕事リファクタリングが実現しやすくなる。どうしても小さなカードに何かを書いてボードに貼ることに熱中していた時があったが、今はボードに貼ることとはなんなのかを考え、自分の理想な状態を想像し実現して行くツールになっている。とてもいいことなんだとつくづく思う。

 

 

今年度の小学校ワークショップ

昨年度から始めている小学校での先生向けワークショップ、今年度は先生向けを継続するのに加えて、授業に入っているクラブ活動のコンピュータクラブで月に一度、ワークショップを行うことになった。6回分の日程を決めたけど、年に8〜9回くらいになりそう。今年の2月にも生徒とVIscuitランドをやったのだけど、みんなの反応がとても良くて、そのおかげで今回の採用になったんだと思う。今年度もまずはViscuitから入って、子供達の興味や関心をみながら幅を拡げていこうと考えている。

また先生向けも継続というか、先生の入れ替わりがあったので、昨年度のViscuit、Micro:bitのワークショップを再度やってみて、興味のある先生にはより深い内容を提示していきたい。はやく先生方が自身で立ち上がるようにすすめられるといいのだけど。

 

那須ラボでおしゃべりしてきた

木村くんが星野先生を訪問するというので、私も混ぜてもらい、一緒に那須ラボにいってきた。木村くんは挨拶程度と思っていたようだけど、途中で奥さんも参戦して大いに盛り上がり、気づくと夜10時をまわっていた。

子供プログラミングの話を中心に、子供の遊び方のこと、とりまく大人達のこと、さらに学校、地域、役所、国まで多岐にわたる内容で、星野さんの想いの強さが伝わってきた。

那須ラボに来ている子供の中には、マイクラのコアなことを話してもいまひとつ通じない学校よりも、共感を得られる那須ラボが楽しいと思っている子がいるとのこと。昨夜のおしゃべりも根は同じ。大人も子供もわかりあえることが楽しいのだ。

 

 

私と腰痛

腰痛のメモ

初めて腰を痛めた記憶は高校生の時、部活でだった。
それからしばらくして、年月にすると10年くらい後に、良く言う「ぎっくり腰」を経験した。
それから頻度は異なるけど何度も何度も腰が痛くなっては治りを繰り返してきた。最近は夏冬に1度、それほど強い痛みではないが腰痛に襲われていて、@kussy_yにいらぬ季節を感じさせてしまっている。

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それに限らず、季節の挨拶な感じで曲がった腰を労ってくれる方も多く嬉しく思う。

また腰痛のアドバイスを求められることも少なからずある。しかしその時その時に頭に浮かんだことを話すだけなので、一貫性に乏しいアドバイスになってしまったことに申し訳なく思ったりもしている。

少し前(2017年12月21日)から、軽く腰痛ということもあり、備忘録的にまとめてみることにした。

 

診断

急性の痛みであって、一般に言うぎっくり腰であるが主因は不明。

腰痛受診の7割は予後良好で診断不能らしいので、その7割であることは間違いない。


歴史

高校生でやった後ではっきりと記憶に残り、かつ最大といっていいぎっくり腰は25歳の時にMacintosh IISiの14インチモニターを持ち上げた瞬間だった。その後10年間で大きいのは2回くらいだったと思うが、35歳過ぎから毎年のように大きなぎっくり腰に襲われ始めた。45歳くらいだったか、それ以降、小さいのは繰り返し起こるものの、大きな痛みが来なくなった気がする。現在52歳だけど、ここ数年、何日も動けなくなるようなことはなくなった。

 

学習期

10年単位で変化があるのだけど、25歳からはスキー部でそれなりに運動していた時期だったが、大きいのは明らかにスキーシーズン後半の体力的に疲れて来た頃で無理な滑走をした時や、分かりにくいと思うけど、思ったように滑れずにやけになって滑りが荒れた時だった。

次の10年の多発期は、結婚してスキーをやめて、ほとんど運動しない時と重なっている。

45歳以降なのだが、ここは多発期で学んだことが活用され始めた安定期といえる。特にぎっくり腰になった直後の12時間の過ごし方が多発期と大きく変わり、とにかく休むようになった。だから正確には回数が減ったのではなく、大きくならずに済ませらるようになったが正しい。そう言う意味で多発期は学習期とも言えるかもしれない。

 

多発期でやっていたこと

多発期でのぎっくり腰後の過ごし方でよく覚えているのが、なった自分を情けなく思い、とにかく普段通りの姿勢、振る舞いを無理にでもしていたことだ。痛いところを探るように身体をねじったりして、今思うと痛い身の上に痛みを重ね、さらに悪化させていたようにだった。

またよく病院にも行っていた。

沖縄旅行直前にやったときは往診に来てもらい、自宅でギプスでガッチガチに固めてもらった。旅行は大変だったけど、とにかく動けなくならないように注意して行動した。荷物も1歳半になる息子の抱っこも当然妻にやってもらった。

ただどこの病院も回復に貢献してくれたのか、よくわからないままだった。

1つだけ例外があって、車で1時間ほどのところにある病院でマッサージしてもらった時は、着いた時に匍匐前進だったのが、帰りには直立二足歩行が可能になるまで回復でき、まさに夢のような奇跡を経験した。しかしマッサージは診療外のため知人を介さないとならず、緊急時用の切り札にするしかなかった。

 

10年の多発期を経て学べたこと。

  • ぎっくり腰にも病院ではまかなえないくらいにバリエーションが多く、当たる病院を見つけることは困難
  • 発生を完全に抑えることはできない。だから発生してからの対処方法が重要になる
  • 対処方法は自分で見つけるしかないため、残念ながら複数回の経験を持つ必要がある
  • ぎっくり腰はやはり痛いし、炎症という病気だし、生活に支障の出る現象ということを認識しなければならない
  • 運動は効く。ただし運動量は少なくても30分ジョギングを毎日やるくらいの覚悟が必要

 

学んだ対処法

これはあくまで私の方法であって、上に書いたように人それぞれなので注意してほしい。

私の場合、とにかく腰を休めること。動けるようでもなるべく動かないようにすることが最も大切。動けば動くだけ悪化する。人前でやってしまうと「大丈夫大丈夫」と頑張ってしまいがちだけど、それは最大の誤りである。

それと腰を動かして痛みを試してしまうことがある。「ここまで動かしても大丈夫だから」と。これもダメ。痛みを感じるほど悪化させていることを忘れてはダメ。

湿布もお湯で温めるのも、逆に冷やすのも、その効果は確認出来ていない。一方、腰ベルトは動かなければならない時は効果的である。でも動かないことが何よりなので、動かずに済むならベルトは不要である。

カイロプラクティックや電気療法も効果不明。一度だけ、電気をやってもらったら痛みが増したことがあって、それ以来怖くて行けない。行くなら上記の先生のとこだけかもしれない。

そしてなんといっても、やばい動作があることがわかってきた。若干前かがみで左右どちらかに体が動く時にギクッとなりやすい。例えばテーブルの先の方にあるものをとったりするのは、それが消しゴムでもあぶない。

 

ここ8年はまさに安定期

まずギクッとくることが減ったのは、やっちゃいけないことがわかってきたからだと思う。そして少しでも痛くなるととにかく休むことにしたので、二次災害的に強い痛みになることが少なくなった。おかげでスキーもそれほど怖くなくなったし、長期で出かける時も心配することが減った。腰痛の間、外見は無駄にゴロゴロしているようなので理解されにくい時はあるけれど、強くギクッとやるよりやらないに腰たことはない、と家族には諦めてもらうようにしている。

 

まとめ

なんでもそうだけど、色々試してみてどうだったかをふりかえるのが近道だ。再現させることが難しい、というか再現させたくないから、再現した時に何をするかをあらかじめ考えておき実践する。そしてどうだったか、どうなったかを覚えておくこと。年に2回程度でも20年繰り返せば、誰でも少しは上手になるんだ、ということだ。

 

支援が必要な子へのプログラミング教育を考えよう。

CANVAS主催のProgramming for ALLラウンドテーブル「支援が必要な子へのプログラミング教育」に参加してきた。やや畑違いではあるけれど、どの演題も興味深いものばかりで、聞きながら何度もうなずいてしまった。

どこまで公表していいかわからないのだけど、気になったものを並べてみたい。

ある支援学校で、障害物を検知して自動停止する自動車模型を作った生徒さんは、制作後に「人に気持ちよく使ってもらうためへの工夫に着目できるようになった」と、ものの見方に変化が出て来たとのこと。別の方から、U22に出場している中学生だったかな、その子も自分のソフトを友達に使ってもらい、そのフィードバックから人が使いやすいUIを考えるようになり、それが大きなアプリ開発につながったとの話があった。二人ともプログラム制作の、素早く頻繁なフィードバックから多角的な視点を持てるようになった例だ。これはプログラミングの特徴であり*1、プログラミング教育の大切な目的の1つになっていく感じがした。

もう1つ、キネクトを使って身体を動かすことで自己表現を促す事例が紹介されていた。特に障害のあるお子さんは、自己表現の方法に制限があるケースが多いと聞く。身体の動かせる量は人によって差はあるけれど、表現手段が増えていることは確実なようだ。タブレットや電子黒板のツールを授業に導入している例はかなり増えて来ているが、そのツールならではの特徴を出し切れている例は少ないのかな、と思う。キネクトの応用はそのユニークさから、支援学校や支援学級に限らず定着していくツールになる可能性を感じた。

これらのツールは「Scratchで…」、「Viscuitで…」、「マイクラで…」とは少し違う印象があって、いわゆるアンプラグドな部分が含まれている。

1つ言えるのは、アンプラグドはとにかく楽しい!!

そこがこれからのICT教育の重要なポイントになってくるんじゃないかと考えているのだけど、どうなんだろう。

 

*1:プロの現場では多くの場合、それを無駄にしてしまってるが、、、

ScratchDay in Nasu 2017

だいぶ時間が経ってしまったけど、5月13日に開かれたScratchDay in Nasu(那須)に参加した時のことを書いておこうと思う。

栃木県では初の開催のScratchDay、主催の那須塩原クリエィティブラボ(那須ラボ)の星野さんから声をかけていただき、とちぎRuby(toruby)の宇都宮Rail勉強会ととちぎラズパイ同好会(#torpc)として参加させてもらった。

当日はあいにくの雨にもかかわらず、多くの子ども達と親御さんで賑わい、大成功といってもいいくらいの良い会になった。東京なんかに比べれば規模は小さかったかもしれないけど、だからこそみんなが一つになれたのだと感じた。スタッフも、このようなイベントに参加するのも初めてといった方も少なくなかったのに、全員しっかりと自分の役割をこなしていた。また那須ラボからも小中高生が展示に発表、設営スタッフにまでも参加し、その発表なんかでの実力の高さにとちぎRubyの大人達の度肝を抜いていたのが印象的だった。

なんだかみんな、とてもかっこよかった。

 

全てではないけど、当日のプログラムや展示内容。

ビスケットランドにみんなが自分の作品をアップロード。鹿沼市のPCスクールエムネット(http://www.mnetpcs.com/)代表の橋田さんがViscuitのファシリテーションを担当。

  • Scratchワークショップ

星野さんが講師をつとめたワークショップ。

 

  • Show&Tell (一部タイトルに誤りがあります)
氏名・ハンドルネーム 発表・作品タイトル 概要(簡単で結構です)
DKさん escape from fear Scratch作品発表
MGさん (仮)自動シャッフルマシン イデアを発表します。
KIさん My Robot's Blue Print ラズベリーパイコンテストに受賞したロボットのパーツの説明や、アニメーションを使って、英語で発表します。
SYさん、RYさん 自宅PC部の活動報告 今までやってきたことをダイジェスト版で日本語で発表します。
YKさん  Why, Scratch Day in Nasu  
米澤慎 torpcの紹介 とちぎラズパイ同好会の紹介と、勉強会について話します。
菅沼一夫 物作りを楽しむ とちぎラズパイ同好会に出会う経緯を話ながら、コミュニティ・勉強会に参加することで感じたことを話します。
中内章一 「1秒って長さって、どれくらい?」 コンピューターの世界での1秒の長さを実感したことから、コンピューターシステムの理解が深まった経験談です。
  • Touch&Try
展示「Scratchゲーム「キネオ」」 ファミコンソフト「キネコ」をScratchで作成してみました。
展示「ミルククラウン Arduinoを使ったミルククラウン自動撮影装置の実演です。
展示「うー(適当)」 適当に操作しながら、画面の動きを楽しんでください。
展示「QWERTY-練習2」 キーボード入力の練習。
ブラインドタッチを習得するために作成しました。
展示「Scratch & Kinect体験」 ScratchとKinectセンサーの動作デモ展示のみ
展示「chibi:bit」 イギリス教育用マイコンボード互換chibi:bit動作デモ展示
展示「smalruby」 scratch風のRubyでできた子供向けプログラミング言語
展示「ロボットプログラミング」 SpheroなどのロボットプログラミングTouch&Try
展示「Unityによるユニティちゃんの3D迷路」  
体験「みんなでつくろうStrawbees」  ストローで色々な構造が作れれるアレです(無人だとだれもやらないカモ?)
体験「OsmoCodingでプログラミング」 Osmoの体験です(2セットあります)
展示「液晶モニター付きラズパイケース」 古い本の展示や半田ごて体験もできます。