支援が必要な子へのプログラミング教育を考えよう。

CANVAS主催のProgramming for ALLラウンドテーブル「支援が必要な子へのプログラミング教育」に参加してきた。やや畑違いではあるけれど、どの演題も興味深いものばかりで、聞きながら何度もうなずいてしまった。

どこまで公表していいかわからないのだけど、気になったものを並べてみたい。

ある支援学校で、障害物を検知して自動停止する自動車模型を作った生徒さんは、制作後に「人に気持ちよく使ってもらうためへの工夫に着目できるようになった」と、ものの見方に変化が出て来たとのこと。別の方から、U22に出場している中学生だったかな、その子も自分のソフトを友達に使ってもらい、そのフィードバックから人が使いやすいUIを考えるようになり、それが大きなアプリ開発につながったとの話があった。二人ともプログラム制作の、素早く頻繁なフィードバックから多角的な視点を持てるようになった例だ。これはプログラミングの特徴であり*1、プログラミング教育の大切な目的の1つになっていく感じがした。

もう1つ、キネクトを使って身体を動かすことで自己表現を促す事例が紹介されていた。特に障害のあるお子さんは、自己表現の方法に制限があるケースが多いと聞く。身体の動かせる量は人によって差はあるけれど、表現手段が増えていることは確実なようだ。タブレットや電子黒板のツールを授業に導入している例はかなり増えて来ているが、そのツールならではの特徴を出し切れている例は少ないのかな、と思う。キネクトの応用はそのユニークさから、支援学校や支援学級に限らず定着していくツールになる可能性を感じた。

これらのツールは「Scratchで…」、「Viscuitで…」、「マイクラで…」とは少し違う印象があって、いわゆるアンプラグドな部分が含まれている。

1つ言えるのは、アンプラグドはとにかく楽しい!!

そこがこれからのICT教育の重要なポイントになってくるんじゃないかと考えているのだけど、どうなんだろう。

 

*1:プロの現場では多くの場合、それを無駄にしてしまってるが、、、