小学校のプログラミングじゃなくてスキー教室

子供の通う小学校で、スキー教室の講師を募集していて、スキーが好きで教え好きな私には願っても無い行事だ、ということで行ってきた。

スキー場往復は子供達と一緒のバスを利用する。ハンターに到着しバスを降りると、そこからは班行動になる。私は6年生女子7人の班で、もう一人指導者Mさんがついた。Mさんはこれまでも近隣の小学校で何度か講師をしたことがあるベテランで、色々と仕切ってくれたので助かった。班のメンバー全員、今回が生涯2回目のスキーとのこと。1回目は5年生の時のスキー教室とのことで、やや不安ではあったが、Mさんがいてくれるので大丈夫だろうと思った。

2階で着替えてブーツを履かせ、レンタルコーナーで板を借り、Mさんの指導で50mほど板履いたまま登った。登りながら気づいたのだけど、2名はあきらかにレベル差があった。案の定、板を履くと停止もできない状態。結局Mさんが2名につきっきりになってしまった。この状態、講師にもその2名以外の子供達にも結構しんどい。滑れる子をゲレンデで立って待たせるのは5分が限界だろう。しかし2名は5分以上たっても降りてこられない。午前中は2名のペースに合わせたけど、Mさんと相談し、午後は2つに分かれることにした。2名は午前中から引き続きMさんが見ることになった。残る5名は私が見ることに。生涯2回目の5人を見るのは大変そうだったけど、いい子たちばかりだったので頑張ってみることにした。

二手に分かれ、早速リフトに乗った。リフトに乗りながら子供達に話を聞くと、もっともっと滑りたいとのことだったので、第一クワッドを3回滑ったのち、ハンタークワッドに乗せてみた。コースはもちろん迂回コース。だが、出足の中斜面が鬼門だった。スタートしてすぐに一人は斜滑降でコース脇に向かうし、二人はなんだかわけもわからず絡み合い、一人はスタートできず、、、緩斜面に入るまで15分以上、斜面上で格闘することになってしまった。ハンタークワッドに乗る時点では集合時刻まで1時間近くあったのに、降りてみると15分の遅刻となってしまった。

そんなこんなで、ちょっと不機嫌な子もいたけど、まあこんなスキーもあるよ、ということで勘弁してもらえれば嬉しい。

 

この小学校のスキー教室、噂では今年で最後になるとのこと。理由は講師のなり手不足らしい。参加する子供の両親だったとしても、スキー好きじゃなければ講師なんかにはならないよね。それはわかる。でも、子供達に日常とは違う楽しさを経験してもらえる貴重な機会なんだから、大人たちは少し頑張ってでも会を成立させる気持ちは必要だと思う。

私はこの小学校でプログラミングワークショップをボランティアでやっている。多少なりとも経験と知識があるから、子供達に機会を作ってあげなければ、との義務感に近い気持ちでやっている。スキー教室も同じ。子供達にできることであるなら、少し頑張るのが親だけじゃなく、大人として大事なんじゃないかな。