私と腰痛

腰痛のメモ

初めて腰を痛めた記憶は高校生の時、部活でだった。
それからしばらくして、年月にすると10年くらい後に、良く言う「ぎっくり腰」を経験した。
それから頻度は異なるけど何度も何度も腰が痛くなっては治りを繰り返してきた。最近は夏冬に1度、それほど強い痛みではないが腰痛に襲われていて、@kussy_yにいらぬ季節を感じさせてしまっている。

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それに限らず、季節の挨拶な感じで曲がった腰を労ってくれる方も多く嬉しく思う。

また腰痛のアドバイスを求められることも少なからずある。しかしその時その時に頭に浮かんだことを話すだけなので、一貫性に乏しいアドバイスになってしまったことに申し訳なく思ったりもしている。

少し前(2017年12月21日)から、軽く腰痛ということもあり、備忘録的にまとめてみることにした。

 

診断

急性の痛みであって、一般に言うぎっくり腰であるが主因は不明。

腰痛受診の7割は予後良好で診断不能らしいので、その7割であることは間違いない。


歴史

高校生でやった後ではっきりと記憶に残り、かつ最大といっていいぎっくり腰は25歳の時にMacintosh IISiの14インチモニターを持ち上げた瞬間だった。その後10年間で大きいのは2回くらいだったと思うが、35歳過ぎから毎年のように大きなぎっくり腰に襲われ始めた。45歳くらいだったか、それ以降、小さいのは繰り返し起こるものの、大きな痛みが来なくなった気がする。現在52歳だけど、ここ数年、何日も動けなくなるようなことはなくなった。

 

学習期

10年単位で変化があるのだけど、25歳からはスキー部でそれなりに運動していた時期だったが、大きいのは明らかにスキーシーズン後半の体力的に疲れて来た頃で無理な滑走をした時や、分かりにくいと思うけど、思ったように滑れずにやけになって滑りが荒れた時だった。

次の10年の多発期は、結婚してスキーをやめて、ほとんど運動しない時と重なっている。

45歳以降なのだが、ここは多発期で学んだことが活用され始めた安定期といえる。特にぎっくり腰になった直後の12時間の過ごし方が多発期と大きく変わり、とにかく休むようになった。だから正確には回数が減ったのではなく、大きくならずに済ませらるようになったが正しい。そう言う意味で多発期は学習期とも言えるかもしれない。

 

多発期でやっていたこと

多発期でのぎっくり腰後の過ごし方でよく覚えているのが、なった自分を情けなく思い、とにかく普段通りの姿勢、振る舞いを無理にでもしていたことだ。痛いところを探るように身体をねじったりして、今思うと痛い身の上に痛みを重ね、さらに悪化させていたようにだった。

またよく病院にも行っていた。

沖縄旅行直前にやったときは往診に来てもらい、自宅でギプスでガッチガチに固めてもらった。旅行は大変だったけど、とにかく動けなくならないように注意して行動した。荷物も1歳半になる息子の抱っこも当然妻にやってもらった。

ただどこの病院も回復に貢献してくれたのか、よくわからないままだった。

1つだけ例外があって、車で1時間ほどのところにある病院でマッサージしてもらった時は、着いた時に匍匐前進だったのが、帰りには直立二足歩行が可能になるまで回復でき、まさに夢のような奇跡を経験した。しかしマッサージは診療外のため知人を介さないとならず、緊急時用の切り札にするしかなかった。

 

10年の多発期を経て学べたこと。

  • ぎっくり腰にも病院ではまかなえないくらいにバリエーションが多く、当たる病院を見つけることは困難
  • 発生を完全に抑えることはできない。だから発生してからの対処方法が重要になる
  • 対処方法は自分で見つけるしかないため、残念ながら複数回の経験を持つ必要がある
  • ぎっくり腰はやはり痛いし、炎症という病気だし、生活に支障の出る現象ということを認識しなければならない
  • 運動は効く。ただし運動量は少なくても30分ジョギングを毎日やるくらいの覚悟が必要

 

学んだ対処法

これはあくまで私の方法であって、上に書いたように人それぞれなので注意してほしい。

私の場合、とにかく腰を休めること。動けるようでもなるべく動かないようにすることが最も大切。動けば動くだけ悪化する。人前でやってしまうと「大丈夫大丈夫」と頑張ってしまいがちだけど、それは最大の誤りである。

それと腰を動かして痛みを試してしまうことがある。「ここまで動かしても大丈夫だから」と。これもダメ。痛みを感じるほど悪化させていることを忘れてはダメ。

湿布もお湯で温めるのも、逆に冷やすのも、その効果は確認出来ていない。一方、腰ベルトは動かなければならない時は効果的である。でも動かないことが何よりなので、動かずに済むならベルトは不要である。

カイロプラクティックや電気療法も効果不明。一度だけ、電気をやってもらったら痛みが増したことがあって、それ以来怖くて行けない。行くなら上記の先生のとこだけかもしれない。

そしてなんといっても、やばい動作があることがわかってきた。若干前かがみで左右どちらかに体が動く時にギクッとなりやすい。例えばテーブルの先の方にあるものをとったりするのは、それが消しゴムでもあぶない。

 

ここ8年はまさに安定期

まずギクッとくることが減ったのは、やっちゃいけないことがわかってきたからだと思う。そして少しでも痛くなるととにかく休むことにしたので、二次災害的に強い痛みになることが少なくなった。おかげでスキーもそれほど怖くなくなったし、長期で出かける時も心配することが減った。腰痛の間、外見は無駄にゴロゴロしているようなので理解されにくい時はあるけれど、強くギクッとやるよりやらないに腰たことはない、と家族には諦めてもらうようにしている。

 

まとめ

なんでもそうだけど、色々試してみてどうだったかをふりかえるのが近道だ。再現させることが難しい、というか再現させたくないから、再現した時に何をするかをあらかじめ考えておき実践する。そしてどうだったか、どうなったかを覚えておくこと。年に2回程度でも20年繰り返せば、誰でも少しは上手になるんだ、ということだ。