南小コンピュータクラブ2023 Vol.04

1月と2月に予定されていたコンピュータクラブだが、2月は降雪のために急遽中止になってしまったため、1月が今年度の最後の活動となってしまった。さよならもなしに終わるのは寂しかったけど、「デジガジェであそぼ」でクラブの子に会った時、活動が終わっていない感覚があり、このようなお別れも悪くないと感じた。

ということで、このブログのシリーズ「南小コンピュータクラブ2023」もVol.4で最終回となる。当初から年度の後半はAIで走り切ろうと決心していたので、Strech3の機械学習の1つ、Posenet2scratchを使って、自分の鼻にボールをくっつけるプログラムをみんなで作ってみた。コードはとてもシンプルで、鼻の座標が取れるので、ボールの座標に入れるだけ。5分くらいでみんなの鼻の頭にボールがくっついていた。ところが次の瞬間、多くの子がボール以外のものをくっつけ始めた。普段は自分の好きなようにコードを変えることは少ないのだけど、この日はいつもとちょっと違っていて、こちらから変更を促すまでもなく、自分からコードを変え始めていた。題材にうまいぐあいに"隙間"があるんだろう。

「Scratchではじめる機械学習」の順番にしたがい、左右の目の間隔で鼻のボールの大きさを変えるコードを加えていった。ちょっと難しい箇所ではあるけど、その部分のファシリテートをCoderDojoにも来てくれている5年生のM君にお願いしてみた。彼には前日のDojoで予告しておいてはいたけど、拒否されてしまうかと思っていた。しかし拒否するどころか、やる気まんまんだったのでやってもらった。M君、先生役が似合っていた。教え好きかもしれない。

最後、みんなの改造を見ていたら、一人、おもしろいものを作っている子がいた。画面に迷路を書いて、鼻のボールを動かしてゴールまで行くゲームで、途中で壁に当たるとゲームオーバーをしてしまうため、顔を上下左右に上手に動かしでボールを移動させなければならず、難しさと楽しさのバランスがうまくとれていた。この短時間でよくここまで作り込んだと感心してしまった。最初からできる子だなと思っていたけど、ほんとにできる子だった。Dojoに誘ったので、来てくれるといいなぁ。

今年度はこれでおしまい!

ようやくカリキュラムが定着してきた感があり、全10回の計7.5時間でScratchのタートルグラフィックと機械学習をきちんとやれたと思う。一度、内容を整理して、ワークショップのコンテンツの1つとして保存版にしたい。来年度の確約をいただけたので、来年また1年間、頑張っていきたいとおもう。