CoderDojoの紹介の講演動画を見ての所感

CoderDojo Japanの宮島さんの講演動画「地域に広がるプログラミング学習の輪 〜CoderDojo コミュニティのご紹介〜」を見てみた。CoderDojoとはどのようなものかがシンプルに語られていて、とてもわかりやすい内容になっている。CoderDojoをご存知なければ一見の価値ありだし、また知らない方への紹介にも適していると思う。


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そしてCoderDojoのチャンピオンである私が見て感じたのは、共感できることが多く語られているということだ。

私がCoderDojoという存在を知ったのは、おそらく2017年くらいだと思う。子供たちとプログラミングができる環境を提供している団体やコミュニティーを探していた中にCoderDojoがあった。CANVASやTENTO、Hour of code、それと有償の塾的なものとか色々探していた。その中にCoderDojo下北沢があって、「寺子屋」という接頭語からCoderDojoほど自分のやりたいことに近い団体やコミュニティーはなかったと記憶している。もちろん自分で団体を立ち上げることも考えたが、最初の一歩としてはCoderDojoが最適に思えた。しかし、そういったことに興味を持っている知り合いもほとんどなく、自分で調べ自分でやるしかなかった。

その時のことを思い返してみると、子供たちとプログラミングを行うことの価値を以下のように捉えていたように記憶している。

  • 教わることよりも、自分で手を動かすこと
  • 厳格な目標の達成よりも、緩く楽しむこと
  • モクモクに開発するよりも、インタラクティブに開発すること

なんだか、どこかの4つの価値に強く影響されているようだが、それは仕方ないこと。漠然と子供のプログラミングに大事なことは何かを考えていた。そしてCoderDojo西那須野を立ち上げて、実際に子供達に来てもらえるようになってからは「学ぶ(まねぶ)」という行動指針を決めたり、メンターとニンジャの「輪」という概念に気づいていき、価値を振り返ることは減っていった。この講演動画を見てみて、上の価値に近いお話が出てくるのだが、自分一人で考え感じていたこととかなり一致していたことに驚かされた。普遍的なものであるから一致しても不思議ではないものの、それでもやはり嬉しかった。

自分がCoderDojo西那須野を立ち上げたのは2021年の終わり頃で、下調べからだいぶ時間がたったのはコロナ禍による停滞感やCoderDojo古河がオンラインで開催しているのを見聞きして、自分が大切に思っている価値が損なわれている状態で始めるのに抵抗を感じていたからだ。それでもスペイン風邪のトレンドから、2022年には落ち着くだろうと開催に踏み切った。そして次回で第二十二回になる。講演の冒頭に出てくる宮島さんの経験値(開催回数)とは桁が違うが、なんとなく近い気持ちでやってこられたことに親近感を感じ、また冒頭に書いたように共感できることも多々あった。

時々はこの価値を思い返し、今後もぶれることなく進められるといいなと思った。

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