南小コンピュータクラブ2023 Vol.03

Vol. 03はChatGPT

前回はStrech3からml2scratchでじゃんけん判断を作ったので、今回はChatGPTを紹介してみることにした。最初にChatGPTを知っているかどうかを聞いたらところ、半分くらいの手が上がり、その中の1名は自宅で使ったことがあるとのことで、大流行りとは言え子供たちのアンテナは強力だなと感心した。

ChatGPTはAIだ、という発言が多ったので、AIって何? と聞いてみると、意外にも「ロボット」とか、「考えるロボット」と、ロボットに結びつけている子が多かった。ロボットの機構的な部分よりも、しゃべったりする部分がChatGPTやAIに結びついているのだろうか、ちょっと面白いなと思った。

南小を紹介して

ChatGPTをクラブでやる上ではなるべく再現度の高いプロンプトを使おうと考え、事前に2つの題材を用意した。

1つは南小の紹介文の作成。学校名をフル(〇〇立〇〇小学校)に書いて、子供が書くような文体を指示した。自宅練習時はほぼほぼ正確な紹介文を書いてくれたので、よく南小を特定できたなと感心していたのだが、この日クラブで同じプロンプトを打ち込んでみたのだけど、情報が無いので書けない、と言われてしまsった。あれれ?? 仕方ないのでプロンプトにもう少し学校を特定できる情報を織り込んで何度かトライしたのだけど、返ってくる文書は「情報がありません」ばかり。なんなんだ。。ちなみに今、GPT4に同じようなプロンプトを打ち込んでみたのだけど、以前とは違っているものの、きちんと紹介文を書いてくれた。うーーん、、、

ということでこの日は滑って終わった。。。。

ももたろう

もう1つはネットにあった日本昔ばなしの「桃太郎」のテキストを読み込ませて感想文を書かせ、みんなでその感想文を読んで感想を言い合うというものだ。感想文の感想というのは自分でも良いアイデアと思っている。人が書いた感想文への感想だと、どうしてもネガティブな意見は言いにくくなってしまうが、AIが書いたのなら素直な意見が出せると考えた。でも、これは事前にある程度予想されていたけど、子供達の発言を誘導するストーリーが準備不足で、みんな、型通りの発言になってしまい本音を引き出せなかった。こういう時、先生ならどうするのかと準備中にあれこれ考えていて、前もって先生に相談できればよかったとやや後悔。ちなみに先生からは、感想文の内容が上手くできすぎていて、子供が書いたのではないことはすぐにわかってしまう、という意見だった。確かにその通りではあるが、AIが書いたかどうかに焦点がいっていることは、既にメディアからのバイアスが入っちゃってる感じではあった。

しりとり

ちょっと嫌な雰囲気になったところ、生徒の一人が「しりとり!」と、まるで神のような助け船発言があった。自分でやったときは、案外あっさりと「ん」で終わらせてしまい、間違いを指摘すると慌てて(慌てるという状態は作れるわけでは無いが、なんとなくそんな感じで)間違いを修正していた。学校紹介がうまくいかなかったのでドキドキしていたが、簡単に「ん」を出し、間違いを修正するという同じ動きをしてくれたのでちょっとホッとした。

先生

上にも書いたが、生徒の中には自宅で使ったことがある子もいて、それぞれに親しんでくれた。そしてクラブ担当の先生は初ChatGPTとのことで、興味を持っていただけた。生成AIは、そう遠くない将来、普通に使われるツールの1つになると考えているだけに、一人でも多くの先生に興味を持ってもらえることは心強い。なるべくフラットな感覚で理解を進めてもらいたい。

自分

小学校でも教材として扱っている先生も増えてきており、定番コンテンツを作るためにもどのように導入されているのか参考にしたいと思っている。そもそも生成AIとはどのようなものなのかの理解を促すことも必要だし、欠点もきちんと伝えなければならない。今回のコンテンツは決してQualityは高くなかったので早々に吟味したい。