夏休みこどもプログラミング教室 @ 宇都宮大学

「何度も何度も書き直しても、どうも言いたいことが言えなくて、でも二回目も終わってしまい、少なくても自分の記録として残すべきと、もう一度だけ書き直すことにした。」

と書いてからさらに2ヶ月経って、いまだに完成していない。

ただ自身のログのために、その2ヶ月前のをそのまま公開することで、自分なりの区切りにしたい。

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 @vestige_ と Akimasa Kimuraが企画したイベント、「夏休みこどもプログラミング教室」にスタッフとして参加してきた。参加者は親子10組。スタッフは宇都宮ラズパイ同好会と宇都宮大の学生たち、お互いに行き来のあるメンバーがそろった。

このイベント、外からは最近よくある親子プログラミング教室に見えるが、@vestige 色の出たなかなかユニークな会だったと思う。私の役目はScratchのプログラミングファシリテーターとして、後半のプログラミング部分で子供達を盛り上げることだった。

宇都宮開催ということもあり、経験者が半数を占めるのではないかとの予想に反し、以外にも初めて触れる子供達ばかりだった。時間は前後するが、青学でのScrachプログラミングでは多くの子供が熟練者だったのとは異なり、都心以外ではまだまだ浸透していないのだろう。

@vestige は「ラズパイと電気回路、そこにプログラミングを絡めたい」という共感できるこだわりを持っているので、LED点灯をラズパイ+Scratchでコントロールするワークショップにまとめた。単純な命令でLEDの点灯ができたところで私にバトンタッチされるので、私のネタはゲームチックにLED点灯/消灯できるプログラミングとした。猫を横に飛ばして、リンゴに当たるとLEDが点灯する、というものにした。

scratch.mit.edu

既に2回目の親子プロが終わっているので、当時と今が頭でごちゃ混ぜになっている部分があるけど、今回、自分が参加して感じたことは、このような会の必要性が参加者の親子というより、むしろスタッフにあるのではないかということだ。

イノベーターでありアーリーアダプターな方々は、もうとっくに何をすればいいかのアイデアがあり、行動力と実行力で様々なことを進めている。

次に控えているのが規模こそ小さいが、各々が個性にあった活動をしている人たちだ。この人たちにとって Scratch TutorialのFlying cat、Viscuitの情報の伝達をコードレベルで理解し教えることはできる。ただ子供相手の実践が不足している感がある。そこを補うことに意義がある。

そういった場を作ってくれた二人に強く共感し、またいっしょに盛り上げていけたことに感謝したい

 

 

 

CoderDojo古河、たのもぉ〜

ラズパイ同好会でいっしょの高井さんがチャンピオンを務める、CoderDojo古河にいってきた。今回で9回目とのことで、継続されている高井さんはほんとうに素晴らしいと思う。高井さんには私の小学校コンピュータクラブに来ていただいたこともあり、お世話になりっぱなし。なんとかCoderDojo古河に参加したいと思っていたのだが、なかなか都合がつけられず、とうとう9回までになってしまった。

でも参加できて、とてもよかった。

メンターのみなさんの仲の良さ、ほんわかしている中にも真剣さや良い緊張感のある雰囲気は、高井さんならではのものと感じた。よいチャンピオンがよいDojoを作る、そんなCoderDojoだ。

私自身も子供たちと楽しみながら、Scratchでのアドバイス方法など学べたことがあった。4月に1年生になるお子さんとScratchをいっしょに楽しんだのだが、あまりにテクニカルなことを提示しすぎたため、できたがったコンテンツをゲームのように楽しんでしまうという、"やりすぎ"をやってしまった。放っておいて子供に任せればよかったのに、失敗だった。

会場の三桜工業古河オフィスは、綺麗でゆとりのある良い部屋だった。子会社の三桜コミュニケーションズは、プロバイダー業と、教育分野としてICT関連を始め、今伸ばそうとしている会社だ。

www.sanoh-c.com

CoderDojoのような形態の場合、スポンサーが重要になってくる。CoderDojo古河とはまだ始まったばかりのようだが、今後も強く結びついて、子供たちのためによりよい場を作っていって欲しいと思う。

 

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小学校コンピュータクラブ、2月

早いもので、コンピュータクラブも今年度最終日となった。昨年もそうだったけど、今年も最終日は来年度からクラブ活動に加わる3年生の見学会を兼ねている。せっかく講師をしているのだから3年生に好印象を持ってもらいたいという気持ちもあり、いつもより気合が入った。

当初、最終日なので生徒による成果発表会とかも考えたのだけど、プログラミングの回数が少なく、残念ながらそこまで作品を作り込むことはできなかった。かといっていつものように単発でやるのもつまらないと思ったので、先月の続きをやってみることにした。前回は風船割りゲームをミニマムな状態まで仕上げたので、今回はそこに4回に1回出現するスペシャルキャラクターをクリックできると、点数が5点もらえる、という仕様を追加した。基本は写経で、完成まで作り上げることは守らせつつ、子供達の自由度を下げないように言動には注意した。

その結果、子供達の中には好きにやる子もいたけれど、決してバラバラになることはなく、風船割りゲームを作成しているという事を忘れずに授業を終えられたと思う。

授業後に担当の先生と今回のふりかえりと、1年のふりかえりを行い、来年度も継続してやりたい旨を伝えた。現時点では継続できそうであり、今からどういうクラスを組むかワクワクしている。

小学校のプログラミングじゃなくてスキー教室

子供の通う小学校で、スキー教室の講師を募集していて、スキーが好きで教え好きな私には願っても無い行事だ、ということで行ってきた。

スキー場往復は子供達と一緒のバスを利用する。ハンターに到着しバスを降りると、そこからは班行動になる。私は6年生女子7人の班で、もう一人指導者Mさんがついた。Mさんはこれまでも近隣の小学校で何度か講師をしたことがあるベテランで、色々と仕切ってくれたので助かった。班のメンバー全員、今回が生涯2回目のスキーとのこと。1回目は5年生の時のスキー教室とのことで、やや不安ではあったが、Mさんがいてくれるので大丈夫だろうと思った。

2階で着替えてブーツを履かせ、レンタルコーナーで板を借り、Mさんの指導で50mほど板履いたまま登った。登りながら気づいたのだけど、2名はあきらかにレベル差があった。案の定、板を履くと停止もできない状態。結局Mさんが2名につきっきりになってしまった。この状態、講師にもその2名以外の子供達にも結構しんどい。滑れる子をゲレンデで立って待たせるのは5分が限界だろう。しかし2名は5分以上たっても降りてこられない。午前中は2名のペースに合わせたけど、Mさんと相談し、午後は2つに分かれることにした。2名は午前中から引き続きMさんが見ることになった。残る5名は私が見ることに。生涯2回目の5人を見るのは大変そうだったけど、いい子たちばかりだったので頑張ってみることにした。

二手に分かれ、早速リフトに乗った。リフトに乗りながら子供達に話を聞くと、もっともっと滑りたいとのことだったので、第一クワッドを3回滑ったのち、ハンタークワッドに乗せてみた。コースはもちろん迂回コース。だが、出足の中斜面が鬼門だった。スタートしてすぐに一人は斜滑降でコース脇に向かうし、二人はなんだかわけもわからず絡み合い、一人はスタートできず、、、緩斜面に入るまで15分以上、斜面上で格闘することになってしまった。ハンタークワッドに乗る時点では集合時刻まで1時間近くあったのに、降りてみると15分の遅刻となってしまった。

そんなこんなで、ちょっと不機嫌な子もいたけど、まあこんなスキーもあるよ、ということで勘弁してもらえれば嬉しい。

 

この小学校のスキー教室、噂では今年で最後になるとのこと。理由は講師のなり手不足らしい。参加する子供の両親だったとしても、スキー好きじゃなければ講師なんかにはならないよね。それはわかる。でも、子供達に日常とは違う楽しさを経験してもらえる貴重な機会なんだから、大人たちは少し頑張ってでも会を成立させる気持ちは必要だと思う。

私はこの小学校でプログラミングワークショップをボランティアでやっている。多少なりとも経験と知識があるから、子供達に機会を作ってあげなければ、との義務感に近い気持ちでやっている。スキー教室も同じ。子供達にできることであるなら、少し頑張るのが親だけじゃなく、大人として大事なんじゃないかな。

 

 

 

 

 

 

15年ぶりのスキー部レギュラー練習会の参加

私は会社でスキー部に所属しているが、今はいわゆる幽霊部員で、スキー部の行事に顔を出すことはほとんどない。ただ20年前は毎週のようにスキーに行っていて、部では幹事という職についていた。

1月第二週、ちょっとしたきっかけで部の行事に参加することになった。おそらく15年ぶりくらい、いやもっとかもしれない。久しぶりなので行く前ドキドキしてたけど、昨年の部員の退職祝いで飲み会に参加した時に、全く違和感無くいられたのと同様、15年のギャップはほとんど感じなかった。

SIAのゴールド目指している二人が入っていたので、難し目の課題が多かった。リハビリには厳しい内容だったけど、準指受験を思い出し全力で滑った、いや滑らされた。コブ、急斜大回りは怖かったなぁ。でもやっぱり楽しい方が数段上にあって、滑りを反省しつつも楽しめた1日だった。

 

親子プログラミング@うつのみや Vol.2

@vestige 主催の親子プロ第二弾は、2018年12月16日に、ラズパイ同好会にとっては「いつもの場所」である、今泉コミュニティーセンターにて、5組の親子に限定でRaspberryPIワークショップとして開催された。私は前回同様スタッフとして参加させてもらった。そして後半のScratchプログラミングのファシリテーターも任せてもらえた。

 

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会の様子

私にとってファシリテーターは好きだし、向いていると思っているので、任せてもらえるのがとても嬉しい。自然と気合が入っていく。

この日のテーマはクリスマス(私は勝手にそう思っている)。とはいえ、基本は第一回目と同じで、ロボットの代わりにツリーを書いてもらう。計画時、少し安直な感じもしたけど、そこはプログラミングの難易度をあげることでカバーすればよいと考えていた。

スペースキーでLチカをしたのち、例題としてマルチバイブレータを模した、2つのLEDが交互に点灯するコードブロックを作ってもらった。ここから各自で工夫してもらうため自由時間にしたのだけど、誰も手を動かさない。そこでさらに、PWMを使ってゆっくりと点灯消灯を繰り返すLEDを提示したが、食いついてくれる子供はいなかった。それよりもScratch自体に興味を示し始め、ブロックカードの例題をやったり、レインボー猫からコードを工夫することに夢中になる子がでてきてしまった。

実体のあるものを改良するには、道具や部品が揃っていることも必要だし、逆にあまりに選択肢が多すぎて、何をしていいかわからなくなる。一方でScratchと限定されていて、ブロックカードのようにきちんとしたテキストがあると、親も手を出しやすく子供自身も次の発想に繋げやすい。

手ごたえのなさはその場でわかっていたのだけど、青山学院で開催されたScratchの会での自由時間の良さが頭にあったこともあり、修正できずに閉会の時間を迎えた。

みなさん、それなりに楽しんでもらえたようだったけど、もっとScratchのできることを知りたかったお子さんもいたようで、何かを掴んで持って帰ってもらうには少々、役不足だったようだ。コンテンツの練り、タイムキープの重視、リカバリーネタを充実させる、と反省すべきことが多かった。もし @vestige が機会を作ってくれるのであれば、さらに練りこんで良い会になるよう貢献したい、そう強く思った会だった。

小学校コンピュータクラブ、1月

今年度の小学校コンピュータクラブも残り1月、2月の2回となり、今年度をどう締めるか、そのためには何をすべきかを色々と考えているのだけど、なかなか良い考えにたどり着けないままに1月の会になってしまった。12月の会では、2月の会を成果発表会とし、その準備としたのだが、まだ自分で何かを作れるところまで到達していないことがわかってしまった。子供達はバラバラに好きなことをやり、特に学べたこともなく終わったという印象だ。そこで今回は、きっちり丁寧にScratchをやろうと考えた。簡単で、でもいくつかの新しい手法を入れた例題を組んでみた。

https://scratch.mit.edu/projects/280981384/

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ワークショップ画面

ゲーム

 

手順を追って進めることで、私の方に集中させる時間と、手を動かすことに集中させる時間をきちんとわけたことでメリハリがついた。最後まで集中を切らさずに続けられた子が多かったと思う。

時々聞こえる笑い声のあがった席に行ってみると、その"変に"になっている箇所を周辺の生徒が真似をしている様子があったり、わからなくなっちゃった子が手を上げつつ、周りの子が手助けしたりと、私の理想に少し近づいた感じさえ持てた。

今回、私が学べたことは、メリハリのある進行、わかりやすい例題、周辺の協調を促す言動の必要性。毎回毎回、学べることが多い。