小学校コンピュータクラブ2022年度のまとめ

2022年度の小学校コンピュータクラブの活動が12月12日で完了しました。今年度もコロナ禍で開始が6月と遅れ、そして早くも12月に終了となり、全10回程度とやや少なめでした。生徒に感染者が出ると私のような部外者は学校に入れなくなりますので、いったいあと何回実施できるのか読めない状態で続けていました。生徒の数は4年生から6年生までの約15名で、4年生が10名強でした。女子生徒は2名と少なめでした。

今年で6年目のクラブ活動ですが、今年度はいろいろ成果を出せた年度だったと思います。

主に実施したのはScratchを使用したタートルグラフィックでした。

最初はペンを使って猫を動かしながら線を書く練習をし、猫の角度を変え、壁で猫が跳ね返るようにして、ペンの色を変えることで綺麗な線分を描きました。そして四角形から始まった図形の一筆書きは、三、五、六から多角形までの図形を描き、その中で繰り返しのプログラミングテクニックを学びました。それ以降は五芒星を描くことで、辺の数と角度の組み合わせによって図形が変化することを学びました。

ここで続きをどうしようか少し迷いました。このままフラクタルに行く手もあったのですが、敢えて離れて、重力モデルを使って猫を自然に落下させ、マリオのようなゲームの一部を作ること入れてみました。最後にはパーティクルを使ってたくさんのボールが放物線を描いて飛ぶプログラミングをしました。

重力モデルは選択してよかったと思っています。理論的な意味づけはできなかったですが、シンプルなコードで放物線が描けるので、みんな思い思いのものを飛ばしていましたね。「こんな簡単にマリオ(の上下の動きが実現)ができるんだ」と驚いてくれてました。

残りあと二回となった時、私は本業でクラブに参加できなかったのですが、どうも子供たちは自由にプログラミングをしたようで、最終日には各自が私に作品を見せながら説明をしてくれました。それがなかなかすごく、ここまで生徒が自分自身で作品を作れた年は珍しいと思います。

今年度のような密なプログラミングワークショップができたのは初めてと言っていいでしょう。私自身、来年度以降のカリキュラム作成に役立てることができる成功体験になりました。みんなの頑張りに感動した最終日の発表は、ちょっと忘れられない思い出になりましたね。これを機会に、よりプログラミングに親しみをもってくれたらいいなと思いました。

2022年の2月からCoderDojo西那須野を立ち上げていますが、クラブの子も参加してくれて、一人は常連Ninjyaとして今もCoderDojoで活動してくれています。