キャプチャーデバイスが楽。

Viscuitのワークショップを開催したので、子どもたちの作品を見ながらFacebook等への投稿のためにいくつか動画や静止画で保存しておこうと、ワークショップ用のサーバーPCにMacをつなげてキャプチャーしていった。

レンタル可能なViscuitワークショップ環境では、まだFlash版のViscuitが健在で、閉じたLANで運用される。そのため作品をキャプチャするにも、自分のMacBookをこのLAN環境に接続し、サーバーにVNC接続して画面キャプチャで取り出していた。この方法、静止画はいいのだけど、動画がカクカクになってしまう。

そこでAmzonの1000円台のキャプチャーデバイスを使って、サーバーPCのHTML出力を直接、MacBookのOBSで動画静止画を録画することにした。これがいいのは動画が滑らかなこともあるけど、MacBookをわざわざLANの載せなくても済み、録画しながらiCloudに動画を置けることだ。

 

 

今年になって、ストリーミング配信と動画撮影という業務が加わり、私自身の経験値があがったこともあるけど、特にストリーミングに関連する手法や道具の知識は、自宅の環境を安価に良くすることに役立っている。

 

 

小学校コンピュータクラブ2020年度、12月14日

今年最後のコンピュータクラブは、記録に残したくない会になってしまった。

前回まではコンピュータ室のPCが、新PCへの入れ替えで使用できなかったことから、レンタルのタブレットでViscuitをワークショップ形式でやってきたのだけど、この日は入れ替わったPCが稼働し始めたので、それ上でViscuitをやることになっていた。ところが、後で気づけばなんてことなかったのだけど、半数以上の生徒が新Viscuitの本棚が表示されない事態になっていた。表示できている生徒もいる。できない子も画面が真っ白だったり、Viscuitのトップページのままだったりと違っていたので、ネットワークトラフィックをついつい疑ってしまい、早々に諦めてしまった。授業が終わった後に自身で確認し、できなかった生徒はWindows explorerを使っていたのではないかと気づいた。Viscuitトップ表示のままだった生徒はちょっと不明だけど、きちんと操作ができていなかったか、私の話を聞けてなかったのだろう。

自分が慌ててしまったために、その場で気づけなかったことが悔やまれる。

でもさらに悔やまれたのが、代打で実施したScratchの、猫を飛ばすをワークショップで実施したことだった。時間が少なかったこともあるけど、ブロック配置をきちんと生徒に伝達できず、後半はぐたぐたになってしまった。特にショックだったのは、生徒のうち何名かががっかりした顔をしていたこと。初めにSctatch経験を挙手してもらったら、およそ半数が経験しており、教えあったり課題を絞るといったファシリテートがしっかりできていればこうはならなかったはずだ。

この2つの「経験不足」は誰しもがよく遭遇する"非常事態"であり、それに対処できない致命的欠陥と、あまりに練習不足な自分の普段の態度を卑下したいくらい、落ち込んでしまった。

翌週、FacebookでScratchAIの話が出ており、じゃんけんの手の形を学習させるTutorialをやってみたけど、こんなことを積み上げておきさえすれば、、と後悔しつつ、ネタを蓄えることに努力してみようとおもったりした。

https://github.com/champierre/ml2scratch

www.facebook.com

ml2scratchの作者の石原さんはCodeDojoConでも講演されており、手軽なAI体験ができるところが素晴らしいと感じた。

先日は新発売のMicro:bit V2を大人買い、といっても2セットだが、して、以前のMicro:bit、V1と呼ぶのかな?、で実現できなかったアイデアを作ってみるつもりでいる。うまくいけばワークショップネタにもなるな。

 
 
 
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 (インスタ貼り付けを初めてやってみたが、でかいなぁ)

自分で思いついたアイデアなんて大したことなくて、人のアイデアに手を加えたり、自分なりに変えたりしてようやく人に見せられるものになる。人の作品をそのまま使うだけでも十分である。もっともっと人とつながり、人に教えてもらわなければならないのに、家でゴロゴロしている暇なんてないはずだ。

 

小学校コンピュータクラブ2020年度、11月9日

第二回目はViscuitの軌跡。

できるキッズシリーズの「ビスケットプログラミング入門」にある、トラックがりんごを落として猿が拾っていくのをベースに、猿が拾うのを飛ばして、学校でビスケット3の「動く模様」をやってみた。半透明の灯りが軌跡になって回っていく様子に、子供たちからも「きれい」という声があがった。

軌跡を題材にしたのは、12月のクラブでぜひ、クリスマス題材でみんなに作ってもらいたかったからもあるけど、私はこの軌跡にViscuitらしさを感じるからだ。似たようなものを作れる環境や言語はあるだろうけど、Viscuitほど直感的に作れる環境を知らない。たぶん無いのじゃないかな。だから子供たちに「きれい」を感じ、自分でも作ってもらえたのは嬉しかった。

今年度、2度目のクラブで、これまで2年間のクラブとは子供たちの反応がやや薄いというか、驚きが少なくなっているように感じている。ViscuitやScratchを知っている子が確実に増えているのだが、ゲームの進化やスマホなどのデバイスの進化によって、コンピュータを制御することが目新しくなくなってきたのかもしれない。

私は、プログラミングを小中学校で取り入れることによって、プログラミング教育がこれまでの方法論で賄えないことから、学校教育のパラダイムチェンジが起きることに期待している。しかし、今日の反応から、子供たちはすでに一歩先にプログラミングを手にとるように感じてしまっていて、パラダイムチェンジがなくてもあっさりと理解し使いこなしてしまうんじゃないかと、ちょっと怖くなった。

来週は、担当先生の会。自分は後半、クリスマスカードの例をプレゼンする。

 

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小学校コンピュータクラブ2020年度、11月2日

コロナ禍の影響で実施されなかった小学校の課内クラブ活動が、11月より開始することになり、コンピュータクラブへの登壇ができることになった。11月2日は2回目のクラブで、1回目はオリエンテーションだったので、実質第一回目であった。担当先生との打ち合わせで私のプログラミングの会にしていただけたので、昨年度末に考えていたViscuitを実施することにした。

ただここでちょっと問題が発生した。

なんとその日は、コンピュータ室のPCの入れ替え日で、PC自体が使えないことが判明した。

それで思いついたのがタブレットのレンタルで、発覚してからわずか2日間で24台のタブレットとViscuitサーバーが自宅に届いた。

あまり詳細には書けないのだけど、ボランティアで助けてくれた方々のおかげである。

当日、雨の中をタブレットをかかえて小学校に向い、セッティングが完了した頃に子供たちがやってきた。

今年も20名を少し超えるくらいで、ワークショップにはちょうどよい人数。

タブレットを手渡すと、瞬く間にViscuitを起動する子、しっかりと指示を待つ子、僕に盛んに質問する子と、今年で3年目になるが、いつもいつも様々な子供たちに出会えることがとても楽しく感じている。

開始が遅くなったこともあり、かなり快速に三角形から幽霊、パックマンと回転付きランドまで進めてみた。

回転ランドが始まったのが、授業残り5分のころ。多くの作品は期待できないかと思ったが、終わってみると80個ほどの作品がランドに載っていた。

相変わらずのうんちがいくつも飛んでいたけど、きれいなジャックオーランタンや可愛い顔の雲、自動車、「先生ありがとう」と多彩な作品をみることができた。

Viscuitを知っている子が半数と、定番のプログラミングを経験している子が増えてきているとはいえ、相変わらず子供たちのパワーには圧倒されてしまう。

次回は軌跡をやりたいと思っている。

 

 

Smalrubyをいじってみた

Scratch3ベースにRubyを結合したような言語、Smalruby(スモウルビー)をいじってみた。以前はWindowsアプリでしか提供されておらず、実質Macしか持っていない私には縁遠かったのだけど、Web版でもいじれるようになったので気軽に使えるようになった。Scratch3で作ったブロックプログラムを、ボタン1つでRubyコードとして見ることができるのは、わずかながらでもRubyにかかわる者として、そして小学校でのプログラミングワークショップをやっているワークショッパーとして、感動的であった。

確かにブロックを一対一で変換していることから、Rubyの初心者向けの本やチュートリアルには出てこないメソッドがたくさん出てきてしまい、人によってはそのギャップに戸惑うことがあるだろう。でも、どうやればそういうことができるのか、なぜRubyだとできるのか、考えることからRubyの柔軟さに気づけ、プログラミングの面白さにつなげられる可能性を感じた。

SmalrubyでRubyコードを書くのではなく、ブロックプログラミングを行うことからRubyを学ぶのがいいだろう。まだ課題は多いだろうが、Scratch、Viscuit、マイクラEducationやMicrobitをMakecodeでいじることに楽しさを感じた小学生の、次のステップのネタの1つとして、ワークショッパーなら学んでおくべき言語の1つと言えると思う。

以下の本がおすすめ。 

小学生から楽しむ きらきらRubyプログラミング
 

 

 

 

 

小学校コンピュータクラブ2019年度、1月20日

1月20日、今年最初のコンピュータクラブにいってきた。

12月に先生がファシリテートする会を一度設けたのだけど、なんとインフルエンザでクラブが中止になってしまった。折角の機会だっただけにとても残念だ。しかもここにきて1回抜けたのは、子供たちの進捗を考えるとあせりを感じる。

今回は12月に先生に使ってもらおうと思って渡した動画を手直しし、それを再生しながら、次回の発表会までに作り終わるように促した。1月27日は来年度からクラブ活動に参加する3年生が見学にくる日でもある。その3年生の前で自分の作品を発表しなければならないことに半数の生徒が気づいたようだった。ようやく、やることを理解したようだった。

何名かは動画を見ながら手を動かしていて、例題をコピーしているようだった。

他の何名かは相変わらず、わからないと言って私を呼ぶ。

もくもくと作る子もいる。

ただ、回転の角度入力で大きな数字を入れるような、はちゃめちゃな行為する子が減ってきた。残り1回になって、まとまってきたのかもしれない。

来週、どうなることか。先生にも協力を得て、まとめたいと思っている。

 

小学校コンピュータクラブ2019、11月と12月

いよいよ1年の活動をどうまとめるか、実行するタイミングがきた。

そんなときに大田原小の黒田先生とお話しできる機会を得て、このクラブ活動の話をさせてもらったら、1つのアイデアとして学校紹介を取り組むのはどうかとのヒントをいただけた。

2019年度のクラブ活動は残りあと、11月2回、12月1回、1月2回。1月は1つを発表の場にするとなると、あと4回しかない。早速クラブ担当の先生に会いに行き、この話をしたところ、12月に1回増やしてもらえ、しかもクラブ担当の先生が見てくれることになった。なーーんと、素晴らしい!! クラブとは言え、先生が見ていただけるなどとは思いもしなかった。ということでPCで名刺作りの回をプログラミングにまわせてもらった。

さて具体的な内容はどうするか。シンプルに取り組むのがいいだろうと、自分で見本を作り、その中の一部を写経でもいいので実装を終わらせることを目標にし、発表の形をとりより質を高めることで学習につなげることを目的としてみた。

学校紹介なので、私は母校の足立区の保木間小学校を思い出しながら、プログラム的にはやや高度に、背景を切り替えたり、文字に動きをつけたりと、このクラブとしても集大成的なレベルに仕上げた。

そして実際の1回目、11月25日。デモをみせて、やることを説明したが、半分以上は相変わらず、適当にブロック積むだけで変わりばえしなかった。でも半分の子供たちは、自分なりの紹介を作ったり、デモ中の文字の動きのコードを質問しに来たりと、少し手応えを感じることができた。

2回目、12月16日、具体的なゴールを説明し、とりかかってもらった。3/4くらいかな、自分なりに作り始めたようだった。先生も3回目に私なしでやらなければならないので、今までになく積極的に子供を見てくれていた。

後日、先生にはゴールの見本を渡すつもりだ。これは全員が同じ物を作れば完了となる危険性があるが、何も完成できないよりは、はるかに得る物があるのではないだろうか。正直ゴールまでは遠い。子供たちが少しでも自主的に理解を深められるよう、あと2回、全力で向かいたい。

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学校紹介プログラミング